[原子力産業新聞] 2004年7月8日 第2242号 <3面>

[ウクライナ] 世界の非核化の必要性確認

【6月24日=キエフ松木良夫】ウクライナのグリシチェンコ外相が、6月8日から4日間訪日し、川口外務大臣との2国間協議などを行った。

外相会談では、日本とウクライナの間の技術協力・無償資金協力協定が締結された。これにより、日本からの機材供与に関するウクライナでの免税扱いを含む、今後の日本からウクライナへの多面的な技術協力援助に関する枠組みが出来た。また、日本政府からは、チェルノブイリ石棺基金に対する1000万ドル(約11億円)の追加拠出について説明が行なわれた。

訪日期間中、グリシチェンコ外相は長崎を訪問し、金子長崎県知事、伊藤長崎市長と会見、原爆資料館等を見学し、世界の非核化に向けて努力する必要性を確認した。

また、チェルノブイリ事故被災者に対する日本からの長年の援助に対する感謝の意が示され、今後の継続した支援を期待すると語った。


Copyright (C) 2004 JAPAN ATOMIC INDUSTRIAL FORUM, INC. All rights Reserved.