[原子力産業新聞] 2004年7月29日 第2245号 <1面>

[原子力安全委員会] 運転終了後の安全規制を調査

原子力安全委員会は26日、「原子炉施設の運転終了以降の安全規制制度に関する規制調査」を実施することを決定した。

これは、運転を既に終了した原子炉に対しても、運転中と比べて災害の蓋然性が低いにもかかわらず、実態上は運転中と同様の安全規制活動が行われており、運転終了以降の安全確保のあり方や安全規制制度について検討する必要があるとの認識によるもの。

運転を終了した原子炉は、日本原子力研究所のJRR−2等の試験研究用原子炉8基、および日本原子力発電の東海発電所1号機(GCR)が解体中で、核燃料サイクル開発機構の新型転換炉(ATR)ふげん発電所が解体準備中。

調査は、規制行政庁からのヒアリングと現地調査により、運転終了以降の安全確保がどのように実施されているか、また適切・合理的な安全規制制度かとの視点で3か月間実施、意見や見解として取りまとめる。


Copyright (C) 2004 JAPAN ATOMIC INDUSTRIAL FORUM, INC. All rights Reserved.