[原子力産業新聞] 2004年7月29日 第2245号 <1面>

[原子力安全・保安院] 東海2に「B」評定

経済産業省原子力安全・保安院は26日、日本原子力発電の東海第2発電所を対象とした定期安全管理審査を発表。同発電所の評定結果は「B」(定期事業者検査の実施につき、軽微な不適合事項はあるが、品質マネジメントシステムは機能している)とされた。

定期安全管理審査は、昨年10月1日に施行した改正電気事業法により新たに導入された制度。原子力安全基盤機構が定期事業者検査の実施に係る体制を審査するとともに、国がその結果に基づき総合的な評定を行う形で実施される。

今回の審査では、原子力安全基盤機構が原電・東海第2を対象に、電気事業法及び同法施行規則に定められた実施に係る組織、検査の方法、工程管理等の審査事項について、延べ300項目以上に及ぶ審査を実施した。「品質マネジメントシステムに関する事業者の規程類は概ね整備され、重大な不適合と判断されるものは認められず、品質マネジメントシステムは機能している」と評価する一方、「改善が必要と判断された事項が22項目認められた」と指摘。そのうち18項目については審査期間中に事業者が是正し、また残りの4項目については、定期事業者検査要領書の不備、検査体制の不適切に係る不適合であるが、「不適合是正措置計画を確認しており今後是正されるものと考えている」としている。保安院はこの結果を受け、東海第2の評定を「B」と決定した。


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