[原子力産業新聞] 2004年7月29日 第2245号 <3面>

[米・DOE] プリンストン大にITER米事務所

エイブラハム米エネルギー省(DOE)長官は13日、国際熱核融合実験炉(ITER)計画の米国プロジェクト事務所を、プリンストン大学が運営すると発表した。事務所は、同大学ジェイムズ・フォレスタル・キャンパスにあるプリンストン・プラズマ物理研究所(PPPL)に設置、同大学は、DOEのオークリッジ国立研究所と協力しながら、事務所の運営や必要な施設と人員の提供を行う。PPPLは、DOEからの委託を受けて、プリンストン大が運営している。今回同大学は、ローレンスリバモア国立研究所、アイダホ国立工学環境研究所を退けて選ばれた。

ITERプロジェクト事務所は、ITER建設に関わる米活動の管理・調整、米核融合界からの技術支援、米国製機器の調達・輸送、米国人員の派遣業務、ITERに係わる国内の活動と国際プロジェクトとの調整などを行う。

DOEはITERプロジェクトを、今後20年間に亘るDOEの科学研究施設整備計画のトップに挙げており(本紙2003年11月20日号3面参照)、約5億ドル(550億円)を拠出する意向。


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