[原子力産業新聞] 2004年8月5日 第2246号 <2面>

[原子力委員会] 35課題の実施を決める

原子力委員会の研究開発専門部会原子力試験研究検討会(座長=岩田修一・東京大学大学院教授)は7月28日、第9回会合を開催し、05年度新規課題の事前評価および04年度の継続課題中間評価について審議した。

同評価は、文部科学省の予算に一括計上されている原子力試験研究費(04年度予算約17億円)を使用した各種研究課題に対するもの。生体環境影響、物質材料、知的、防災安全の4つに分類し、分野毎に評価WGを開催。今回、各評価WGでの評価案がまとまり、評価内容全体について審議した。

評価対象課題は05年度開始予定課題の事前評価が33件、02年度開始及び00年度開始の継続課題中間評価が14課題の合計47課題。事前評価では、ほぼ計画通り実施するA評価が6件、予算を含めた研究計画に修正が必要なB評価が15件、不採択のC評価が12件となった。中間評価はA評価7件、B評価7件、継続中止のC評価は無かった。

生体環境影響の事前評価では放射線感受性が極めて高い造血幹細胞に関する優れた研究課題が2件(国立感染症研究所、国立成育医療センター)あると報告された。物質・材料のA評価は産業技術総合研究所のレーザー加速電子ビームの高度化と利用技術に関する研究の1件。防災・安全のA評価も産業技術総合研究所の超臨界発電用炉水浄化技術開発の1件。


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