[原子力産業新聞] 2004年8月5日 第2246号 <3面>

[IAEA・米国政府] 脅威削減計画で国際会議

国際原子力機関(IAEA)は、米政府の支援を得て、9月十8、十9の両日、ウィーンで「全世界脅威削減計画(GTRI)国際パートナー会議」を開く。

この会議は、今年5月、米エネルギー省(DOE)のエイブラハム長官が明らかにしたGTRIについて、国際的な支持を取り付けるのが目的。同計画は、今年2月のブッシュ大統領による核不拡散7提案を受け、世界中にある高濃縮ウラン(HEU)など機微な核物質や放射性物質の撤去・安全保管を、包括的に行おうという構想。

特に、民間でのHEU利用を減らし、将来的に廃止することを目指しており、主な活動は、ロシア原産HEUの回収、米国原産およびロシア原産使用済み燃料の回収、研究・試験炉の低濃縮ウランへの転換など。

会議では、GTRIと諸活動の紹介、脅威削減に向けた最近の活動や成功例に関するプレゼンテーション等が行われ、最終文書に同計画への政治的支持を盛り込みたい意向だ。このためIAEAは、会議への閣僚級の参加を求めている。


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