[原子力産業新聞] 2004年8月5日 第2246号 <4面>

[運転速報] 7月利用率は79.0%へ上昇PWRは利用率87.9%に

日本原子力産業会議の調べによると、7月のわが国原子力発電所の設備利用率は、79.0%で前月から3.3ポイントの上昇となった。時間稼働率は80.1%で前月から4.6ポイントの上昇であった。これは7月中に定検を終了し運転を再開したものが柏崎刈羽2号機、大飯1号機、伊方2号機の3基であったのに対して、新たに定検入りしたのは柏崎刈羽6号機のみであったため。

炉型別では、PWRは設備利用率87.9%で前月の78.4%から9.5ポイント上昇したのに対して、BWRは72.5%で前月の73.7%から1.2ポイント下降した。

7月に利用率が高かった電力会社は、北海道電力が102.0%の利用率をマーク、次いで九州電力の101.3%、日本原子力発電の101.1%だった。

原子炉別では、PWRの伊方3号機(=写真中央)が104.0%の高利用率を達成、次いで高浜1号機(103.6%)、同4号機(103.3%)と続いた。BWRでは、ABWR柏崎刈羽7号機が102.2%をマークし、続いて同5号機の101.3%だった。

米国の6月利用率は86.5%

米国の原子力エネルギー協会(NEI)の調べによると、6月の米国原子力発電所の設備利用率は86.5%で、昨年同期を4.1ポイント上回った。また、6月の発電電力量は、678億kWhであった。


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