[原子力産業新聞] 2004年8月26日 第2248号 <1面>

[日本原燃] 外部監査の結果発表

日本原燃は9日、7月12〜23日に行われた、第3者外部監査機関(ロイド・レジスター・ジャパン=LRJ社)による、第1回定期監査の結果を発表した。品質保証活動のひとつとして行われたもので、原燃は6月10日に、LRJ社と外部監査の契約を行なっていた。

第1回定期監査では、原燃の「再処理施設品質保証体制点検結果報告書(改訂)」の中で示された、「品質保証体制の改善策」に係る同社の改善活動を実施するための仕組み、実施手順等が適切に文書化され、社内の規定、要領書類等に反映されているかという点が対象。結果、LRJ社より、品質保証体制の改善策に係る文書化状況については、「わずかな箇所について、記載内容の加筆・修正を必要とするものの、全体的には十分満足できる適切な文書化が行われていることを確認した」との評価を得た。

原燃では「品質保証体制の確立に係る改善策を実行するための仕組み、実施手順等がほぼでき上がっていることの評価を客観的な観点から受けることができた」としている。

一方で、LRJ社は、@「品質保証マネジメント会議運営要則」の文面からは、「品質保証の考え方及び安全の重要性について共有と連携を図る」ことが明確に読み取れないA「トップマネジメントに係る品質マネジメント運営要則」において、協力会社の責任者に対しても「品質方針」を周知するということが、直接的な表現として確認できなかったB企業倫理相談窓口「ダイレクトライン」によせられた事案のうち、原燃施設の安全性や操業に関する事案については、ホームページにて公開することになっているが、公開手順が読み取れないため公開手順の文書化が望まれる――とのコメント事項を提示。原燃は、8月末頃までに必要な修正を行う予定だ。


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