[原子力産業新聞] 2004年8月26日 第2248号 <3面>

[米国政府] 民主党候補がエネルギー政策 多様化など推進

ケリー民主党大統領候補とエドワーズ副大統領候補は、8月に、「ビリーブ・イン・アメリカ」と銘打ち、全米3000km以上を遊説旅行、エネルギー政策などを有権者に直接訴えた。

両候補は、ブッシュ大統領が2000年大統領選挙で、石油の安定供給を公約したが、最近のガソリン価格高騰に手を焼いていると批判。両候補は、中東への石油依存が国の経済と安全保障に脅威だとし、エネルギー独立を目指す包括的エネルギー計画によって、アメリカを強く安全な国にすると公約した。

ケリー・エドワーズ両候補のエネルギー政策は、全米の英知を集結して、新たなエネルギー源を作り出し、中東の石油からの独立を目指そうというもの。エネルギー価格を下げる短期的対策のほか、包括的、長期的な戦略をとる。

まず「エネルギー安全保障信託基金」を構築し、新しいクリーンな燃料の開発を促し、原子力、天然ガス、石炭、再生可能エネルギーなど、エネルギー源の多様化を促進する。それにより、農家、地主、小規模事業家に新しいビジネスチャンスを提供するとしている。


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