[原子力産業新聞] 2004年8月26日 第2248号 <3面>

[NRC] NRCが戦略計画

米原子力規制委員会(NRC)は12日、2004から09年度までの戦略計画を発表した。これは、同期間にNRCが行う業務の方向性を定めたもの。

戦略計画は、@安全性AセキュリティB公開性C有効性D管理――を目標として掲げ、それぞれの目標が達成されているかどうかを測る指標を提示、結果は毎年公表する。

「安全性」は、「公衆の健康・安全と環境の保護を確保する」NRCの主目標。「セキュリティ」は、「放射性物質の安全な利用と管理の確保する」とし、同時多発テロへの対応として新たに取り入れられた。

「公開性」は、「規制プロセスの公開性を確保する」とし、原子力規制を関係者にとって、公平かつ透明性のあるものとする。

「有効性」についてNRCは、「NRCの行動が有効、効率的、現実的かつタイムリーなことを確保する」とし、NRCの安全目標やセキュリティ目標と合わせて、NRCのリソースがその使命へ最適に向けられていることを確保する。

NRCのディアス委員長は、「我々はより効果的、効率的で首尾一貫した規制枠組みに向けて努力する。戦略計画は、我々の米国民への義務を、どのように遂行するかを示す道しるべとなる」と述べている。


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