[原子力産業新聞] 2004年8月26日 第2248号 <4面>

[GE横河] GE横河が最上位機種

GE横河メディカルシステムはこのほど、同社核医学診断装置の最上級機種「Infinia(インフィニア)」(=写真)の国内販売を開始する。

「Infinia」は、吸収補正用としてX線CTを初めて搭載した同社核医学診断装置「Millennium VG」の後継機種。販売価格は1億6000万円〜2億7000万円。既に海外で200台以上の稼働実績があり、同社では国内で初年度25台の販売を目指している。

「Infinia」は、自由度が高いガントリ設計により、使いやすさを追求し、検査効率の向上を図った。従来機種では核医学検査用の2検出器の収集位置が90度と180度の2種類であったのに対し、「Infinia」では背向対向の垂直180度および床方向に2検出器が並んだ状態での水平0度でのガントリの位置取りができる。これにより、患者の状態に応じてストレッチャー、立位、座位などのポジショニングの設定が可能になるなど効果的な検査設定ができるようになった。さらに、核医学データ処理装置との連携により、データ処理から画像再構成までワークフローの効率が大幅に向上。また、検出器には新たにGEが開発したデジタル検出器を搭載、エネルギー、直線性、均一性、回転中心、アイソトープの半減期の各補正をイベント毎にリアルタイムに実行し、分解能・コントラストともに従来同社比30%アップを実現した。


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