[原子力産業新聞] 2004年9月9日 第2250号 <3面>

[イラン] イラン、ウラン濃縮再開へ動き

【ウィーン2日共同】イランが大規模なウラン転換実験の計画をIAEAに通告するなど、ウラン濃縮再開に向けた動きを強めていることが1日、IAEAの9月の定例理事会向け報告書で明らかになった。

イランは7月末にウラン濃縮に用いる遠心分離機の組み立て・製造を再開するなど、ウラン濃縮作業再開の意思を公言。

報告書は23ページ。イランのウラン濃縮計画について、イランが6月末以降、IAEAが濃縮施設に施していた封印を撤去するなど作業再開に向けた準備を進めていると明記。5、6月には小規模なウラン転換実験を実施したほか、37トンのイエローケーキ(ウラン精鉱)を用いた転換実験を8〜9月にも行いたいと通告したという。


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