[原子力産業新聞] 2004年9月24日 第2252号 <2面>

[敦賀市] 原子力発電所事故もメールで配信

【21日共同】福井県敦賀市は21日までに、原子力発電所事故などの災害発生時に市民の携帯電話に災害情報をメール配信するシステムを年度内に導入することを決めた。最近、福井豪雨や美浜原子力発電所蒸気噴出事故など、県内で災害が相次いだこともあり、導入を急ぐことにした。

原子力発電所の立地自治体では、万一、放射能漏れ事故などが起きた際に住民へ素早く広報することが課題の1つで、有効な手段として注目されそうだ。

敦賀市では現在、災害情報をケーブルテレビの専用チャンネルで放送。最近普及が進んでいる市販のデジタル放送用の機器は、従来の機器と違って緊急時にブザー音が鳴らないため、代替手段として携帯メールを使う。

配信する情報は原子力発電所事故のほか、地震や洪水などの大規模災害が対象。当初は「災害情報チャンネルをつけてください」との内容になる予定で、将来は詳しい災害内容の配信も検討する。


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