[原子力産業新聞] 2004年9月30日 第2253号 <1面>

[文部科学省・経済産業省] 日本の分離プルは46トンに

文部科学省と経済産業省はこのほど、昨年末の我が国の各種核燃料物質量及び分離プルトニウム管理状況を集計し、21日開催の原子力委員会・定例会議に報告した。

核燃料物質量は、国際原子力機関(IAEA)との保障措置協定のため、毎年、保障措置活動状況とともに集計しているもの。主要な核燃料物質の移動量、原子炉等規制法上の規制区分別内訳、国籍区分別内訳などのデータを作成する。

それによると昨年末における我が国の保障措置に係る核燃料物質量は、天然ウランが1660トン、劣化ウラン1万2305トン、濃縮ウラン1万7015トン、トリウム2トン、プルトニウム11万2647キログラム。濃縮ウランのうち363トンがウラン235となっている。

一方、昨年末時点で我が国が保管する分離プルトニウム量は、国内保管分が前年比70キログラム増の5475キログラム、海外保管分が同1917キロラム増の3万5168キログラム、合計で同1987キログラム増の4万643キログラム。海外保管分では、英国での回収分が同1974キログラム増の1万3614キログラム、仏国での回収分が同57キログラム減の2万1554キログラム。英国での再処理が進み、分離プルトニウムが増加した。


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