[原子力産業新聞] 2004年10月7日 第2254号 <1面>

[文部科学省・経済産業省] ポスター2作品に「大臣賞」

文部科学省と経済産業省は4日、「原子力の日」の広報活動の一環として公募していた「原子力の日・ポスターコンクール」の受賞作品を発表した。

第11回となる今回は、子供部門3555点、一般部門3479点、学校参加特別賞に小学校436校、中学校412校の応募があった。その中の子供部門から文部科学大臣賞に選ばれた廣段潤一郎さん(6歳、広島県・幼稚園)と、一般部門から経済産業大臣賞に選ばれた近内頼子さん(18歳、福島県・高校生)の作品は、「未来をてらす原子力」というキャッチフレーズを入れて「原子力の日」のポスターとして全国の主要新聞への掲載や、駅や車内広告に掲示されるほか、全国の小、中、高等学校、図書館、自治体、関係機関等に送付される。各賞はこのほか、子供部門、一般部門からそれぞれ優秀賞2点、佳作3点、入選4点が受賞。また、学校参加特別賞として9校の小・中学校が選ばれた。

文部科学大臣賞の廣段潤一郎さんの作品は、「ぼくが、でんきゅうまんだったら」という発想のもとに描かれたもの。一方、経済産業大臣賞の近内頼子さんは、「世界のすみずみまできれいな灯りを届け、人々の笑顔で美しく輝く地球であれば」という思いを作品に込めたという。

応募作品の審査委員長を務めた、グラフィックデザイナーの永井一正氏は、廣段さんの作品について、「原子力への問いかけと同時に、自分は、原子力で明るい世界を望んでいるというような希望に満ちた作品だと思う」。また、近内さんの作品については、「ダイレクトな強さはないけれども、原子力がクリーンなエネルギーであることが感じられる。画面に空気感があるしっとりとした作品」と評している。


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