[原子力産業新聞] 2004年10月7日 第2254号 <2面>

[九州電力] 川内1号 SG3基の交換を実施

九州電力は9月29日、現在第16回定期検査を行っている川内原子力発電所1号機(PWR、89万kW)について、2008年度あたりの定検を目途に、蒸気発生器(SG)の全3基を交換することを明らかにした。

これまでの定検におけるSGの渦流探傷検査において、伝熱管に応力腐食割れによる損傷が継続的に確認されたことに対する措置。九電では「現在対策として実施している施栓補修によりSGの健全性は十分に確保されていると考えている」とする一方で、鹿児島県知事ならびに川内市長からの要請や、地元住民の安心、作業員被ばくの低減という観点から、3基のSG全てを交換することを決定した。

さらに九電では、川内原子力発電所の安全・安定運転を継続するため、同発電所1・2号機において@原子炉容器上部ふたの取替A使用済み燃料貯蔵設備の貯蔵能力増強B高燃焼度燃料の使用C使用済み樹脂貯蔵タンクの増設D気体廃棄物処理設備の運用の変更――を、08年度近辺の定検において実施することも、併せて明らかにしている。


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