[原子力産業新聞] 2004年10月7日 第2254号 <3面>

[米・DOE] 大学研究炉の近代化など助成金

米エネルギー省(DOE)はこのほど、原子力発電、医療、科学研究分野で国の戦力となる技術専門家を育成するために、総額2200万ドル(約24億円)の助成金を全国37の大学に交付した。エイブラハムDOE長官によると、今年の助成金は教育支援を重視しており、米国の将来に大きな利益をもたらすだろうという。

さらにDOEは、大学の研究用原子炉の運転・実験能力を近代化するため、原子炉計装装置の改良に、20件の助成金を付与すると発表した。また、原子炉のない研究施設の学生らが、大学の原子炉施設を共同利用できるように、別途、21件の原子炉共有助成金が認められた。

DOEはまた、原子力工学教育を行う学部を対象として、官民共同プログラムを通じて、26件の助成金を付与した。この助成金は、奨学金の資金、原子力工学・科学課程の改善、実験、教育設備の近代化に使われる。


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