[原子力産業新聞] 2004年10月7日 第2254号 <3面>

[欧州委員会] 原子力包括法案を再提出

欧州委員会(EC)は9月8日、EU域内で共通の原子力安全規則と放射性廃棄物管理規則を定める包括法案(ニュークリア・パッケージ)の改定案を承認、EU閣僚理事会と欧州議会に送った。同法案は、閣僚理事会で英国やスウェーデンなどの反対により、今年6月、行き詰まっており、今回が3度目の改定案となる。

同包括法案は、「原子力施設の安全性」と「放射性廃棄物の管理」の2法案からなる。原子力施設の安全性法案は、現行の規則や原則をEU域内で統一し、原子力安全を評価する共通のシステムを作ろうというもの。また放射性廃棄物管理法案は、EU各国が放射性廃棄物管理計画を作成することを期限付きで義務づけ、さらにこの分野での研究開発を促進しようというもの。


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