[原子力産業新聞] 2004年10月21日 第2256号 <1面>

[電事連] 「ウラン高騰でサイクル重要に」 藤会長

 電気事業連合会の藤洋作会長は、15日、社長会後の定例記者会見で、最近のウラン価格について「ウランにも石油と同じような価格異変が起きている」と述べ、「スポット価格は、昨年来、数年前と比較して倍ぐらいに跳ね上がっている」と警告した。

 このウラン価格高騰の背景として藤会長は、「鉱山の事故などの短期的な要因に加え、中長期的要因として、西側世界の余剰在庫が底をうちつつあることや、中国で原子力発電への需要が高まっている」ことを挙げた。「ウランもまた資源制約とは決して無縁な存在ではない」として、「ウランも資源の節約や有効活用が必要であり、そのためにも再処理をはじめとした原子燃料サイクルが重要」だと強調した。


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