[原子力産業新聞] 2004年10月21日 第2256号 <3面>

[FNCA] 町委員、マレーシア要人と会談

 アジア原子力協力フォーラム(FNCA)の人材養成プロジェクトは、四日、クアラルンプールで国際原子力機関(IAEA)との共催により、合同セミナーを開催した。同セミナーには、マレーシア科学技術革新省(MOSTI)のS・A・ラーマン事務次官ほか、日本から町原子力委員やFNCA関係者らが参加。また、マレーシアからは研究機関の管理者やマスメディアなど、約70名が参加した。

 ラーマン次官は、原子力発電について、当面、エネルギーのオプションには入っていないが、将来の選択肢として、技術の開発や必要な人材の育成を進めていく考えを明らかにした。

 町原子力委員は、マレーシアのカン・チョ・ハ科学技術革新省副大臣と会談(=写真)。同副大臣は、マレーシアでは天然ガスをあと約七十年間は使えるが、化石燃料資源はいずれは使いつくされるので、環境面でも優れた原子力利用を「エネルギー資源の多様化政策」に沿って、検討すべきとの考えを表明した。また、マレーシアで順調に発展している放射線利用は、技術立国を目指す政策に沿っており、高い評価を受け、一層の発展が期待されていると述べた。


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