[原子力産業新聞] 2004年11月11日 第2259号 <1面>

[原産] 「国際展開懇」を始動 原子力輸出にらみ議論

 日本原子力産業会議は5日、「原子力国際展開懇話会(主査=神田啓治エネルギー政策研究所所長)」の第1回会合を開き、経済産業省から原子力産業の国際展開について、産業政策からの視点を聞くとともに、原産事務局より、中国、ベトナム、インドネシアなど近隣アジア諸国における原子力発電・導入計画、および諸供給国の動向などの報告を受けた。

 今回は第1回目の会合だったが、各委員や関係省庁から、核不拡散問題への取り組みなど、活発な意見が出された。

 この懇談会は、原産の「原子炉開発利用委員会」の下に新たに設けられたもので、わが国の原子力産業界の活性化を目指し、原子力プラント輸出などの国際展開を視野に入れた場合の課題と対策を検討する場として設けられたもの。

 同懇話会は今年度末までに、原子力の国際展開への課題と対策をとりまとめ、原産の原子炉開発利用委員会へ報告するとともに、原子力委員会に提言、次期長計へ盛り込むよう要望する意向だ。


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