[原子力産業新聞] 2004年11月11日 第2259号 <3面>

[ウクライナ] 新規原子力R5で鍬入れ式

【10月30日=キエフ松木良夫】今年ウクライナでは今までに、ロシア型加圧水炉VVER−1000型のフメルニツキー2号機(K2)とロブノ4号機(R4)の試運転が開始されている。在ウクライナ日本国大使館の情報によると、10月16日、ロブノ4号機の稼働開始式が開催され、ヤヌコーヴィチ首相が出席し、あわせてロブノ5号機建設予定地の鍬入れ式が催された。

国営原子力発電公社エネルゴアトムによると、欧州復興開発銀行(EBRD)及びユーラトムから拠出されるウクライナの原発安全性向上のための融資は、来年第1四半期に実施される見通し。同融資は、本年7月に署名されたもので、融資総額は1億2500万ドル(約150億円)。また、エネルゴアトムは、ウクライナ国内の原発で発電された電力をロシアに輸出する契約を締結した。更に10月20日、トゥールブ燃料エネルギー相は、フメリニツキー3号機、ロブノ5号機の建設計画を発表した。この建設には、それぞれ10億ドル(約1100億円)が必要とされている。


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