[原子力産業新聞] 2004年11月18日 第2260号 <2面>

[原産] 「ビジョン」を原子力委に報告

日本原子力産業会議は16日、原子力委員会定例会議に「2050年の原子力― ビジョンとロードマップ」の内容を報告した。

原子力委員からは、「原子力産業からの視点だけでなく、原子力をより社会に埋め込んだかたちの視点も必要では」(近藤委員長)、「廃止措置シナリオ、原子力不在の発電コスト、水素製造の事業主体をどう考えるか、などの視点も必要では」(齋藤委員長代理)、「供給者からのメッセージだが、利用者の立場も入れたメッセージとすべきでは」(木元委員)、「産業界が50年後のビジョンを社会に問うことは意味があるが、原子力不在シナリオの困難性を一般の人が理解できるよう示すべきでは」(町委員)、「原子力産業の国際化のための技術開発力や人材育成など意気込みが不足しているのでは」(前田委員)など、様々な意見、提言が出された。


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