[原子力産業新聞] 2004年11月18日 第2260号 <3面>

[米WH社] AP-1000の対中輸出に意欲

 9日付の中国「人民日報」によると、米ウェスチングハウス社のJ・フィッチ副会長は8日、北京で、同社が中国に新型PWRであるAP―1000・2基を輸出する意欲を表明した。

 中国の国務院は7月21日、浙江省の3門原子力発電所2基と広東省の嶺澳原子力発電所2期工事2基の合計4基に建設許可を出し、9月末から国際入札が始まった。ウェスチングハウス社はこれらの受注を目指しており、落札すれば、米国から中国への初の原子炉輸出となる。

 米原子力規制委員会(NRC)は9月15日、AP―1000に最終設計承認(FDA)を発給、同社はNRCに現在、輸出許可を申請中。ディアスNRC委員長は北京で10月19日、米企業の中国への原子炉輸出について、近く決定すると述べており、ウェスチングハウス社によると、2か月程度で輸出許可が得られるものと期待している。


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