[原子力産業新聞] 2004年11月18日 第2260号 <4面>

[原子力安全研究協会] 12月2、3日に「研究総合発表会」

 原子力安全研究協会は12月2日、3日の両日、第37回「原子力安全研究総合発表会」を東京都港区の新橋住友ビル1階大会議室で開催する。

 今回は、1日目の主題を「燃料溶融事故炉の実証データ―チェルノブイリ事故炉の内部」、2日目の主題を「低線量影響研究の現状とパラダイムシフトへの胎動」として、講演やパネル討論等が行なわれる。

 1日目のプログラムは、「チェルノブイリ事故の経緯とシェルター―解説とビデオ」「事故施設内の汚染の現状」、「事故炉内燃料固化溶岩(FCM)の様子―解説とビデオ」、「事故時の燃料固化溶岩(FCM)の動きとその特性」──の講演および、『燃料溶融事故―事故直後はどの挙動をしたのか』をテーマとしたパネル討論を行う。座長は石川迪夫・原子力安全基盤機構顧問と、明比道夫・原安協研究参与。2日目は、「欧米における低線量影響研究の現状と将来展望」、「環境科学技術研究所における低線量率連続照射実験」、「放射線誘発遺伝的不安定性による遅延性突然変異」、「原爆被爆者にみられるクローン性染色体異常と白血病発生との関係」、「放射線の間接作用によるマウスの胸腺リンパ腫の発生」、「科学物質による発がんにおける『しきい値』の検証」──の講演および総合討論を予定。座長は佐渡敏彦・放医研名誉研究員。

 参加登録は25日まで。参加費(講演論文、消費税含む) は11000円。問合せ・申込みは、同協会 (電話 03−5470−1986、e-mail souha@nsra.or.jp) まで。


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