[原子力産業新聞] 2004年12月9日 第2263号 <1面>

[放医研・韓国原子力医学院] 韓国原子力医学院と覚書

放射線医学総合研究所と韓国原子力医学院(KIRAMS)はこのほど、緊急被ばく医療分野や放射線医学分野での研究協力を強化する覚書に調印した。

両機関はすでに2002年に緊急被ばく医療に関する覚書を締結、協力してきた。今回、KIRAMSの組織改革により覚書改訂が必要となったが、これを機にKIRAMSが研究協力拡大を要請、より包括的覚書を締結した。

新覚書に基づく協力分野は緊急被ばくの医療体制、放射線腫瘍学及び各医学、医学物理及び加速器物理などで、科学的情報交換、科学者及び専門家の人的交流、職員の研修などを行う。覚書の有効期間は5年間。

KIRAMSは韓国原子力研究所(KAERI)の下部組織で、原子力病院、放射線医学研究センター、国家放射線非常診療センターなどを持ち、現職員は約1000名。

放医研によると、重粒子線治療に関しても協力を要請しており、将来的には同装置導入も検討しているという。放医研はフランス、ドイツ、中国、ウクライナなどの各国機関と同様の覚書を締結している。


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