[原子力産業新聞] 2004年12月9日 第2263号 <3面>

[FNCA] ハノイで大臣級会合開く

第5回アジア原子力協力フォーラム(FNCA)の大臣級会合が12月1日、ベトナムのハノイで開催された。FNCAは、日本の原子力委員会が主導する近隣アジア地域での原子力協力の枠組みで、中国、韓国、ベトナム、フィリピン、タイ、インドネシア、マレーシア、オーストラリアの9か国が参加している。

今回の会合は、ベトナム科学技術省と日本の内閣府・原子力委員会が共同で開催したもので、6か国から原子力を担当する閣僚級代表らが参加した。日本からは、棚橋泰文・科学技術政策担当大臣、近藤駿介・原子力委員長、町末男原子力委員・FNCA日本コーディネーターらが参加した。

会合で棚橋大臣は、FNCAの枠組みは、アジアの地域協力によって利用の進展を図り、社会・経済が発展するための大変有効な機構であり、これを活用した原子力の平和利用は、科学技術の進歩と同様に、国民生活の向上に貢献するものと強く期待すると挨拶。

一方、ホスト国であり将来の原子力発電導入を検討しているベトナムのフォン科学技術大臣(=写真)は、FNCA参加国が社会・経済に役立つ新たな協力計画を提案していくことが必要と強調、ベトナムにおける人材養成協力の重要性を指摘した。

今回のFNCA会合に合わせ、原産は伊藤範久・電事連専務理事を団長とする産業界ミッションを派遣、ベトナム及び会議参加国の代表と懇談を行った。


Copyright (C) 2004 JAPAN ATOMIC INDUSTRIAL FORUM, INC. All rights Reserved.