[原子力産業新聞] 2004年12月16日 第2264号 <2面>

[資源エネルギー庁] 1本当たり約3,400万円に

資源エネルギー庁は3日、2004年発電分のガラス固化体1本当たり最終処分費用(拠出金単価)を3396万4000円にすると発表した。昨年に比べ60万8000円の減額となる。

高レベル放射性廃棄物の最終処分費用は、「特定放射性廃棄物の最終処分に関する法律」に基づき、電力事業者が原子力発電環境整備機構に毎年拠出するが、拠出金単価は、経済産業大臣が決定する。

今回、人件費、物品費などを見直した結果、ガラス固化体4万本分の最終処分費用は、2003年試算の2兆8297億円に対し、454億円減の2兆7843億円となった。拠出金単価は、これに割引率(2%)、支出実績、最終処分積立金残高などを考慮して算出、電力事業者は2004年原子力発電量に基づいた額を、来年3月1日までに納付する。2004年3月現在の拠出金積立額は約3000億円。


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