[原子力産業新聞] 2004年12月16日 第2264号 <2面>

[アロカ] 新型超音波診断装置を発売

アロカ(東京都3鷹市、吉川義博社長)は、同社の超音波診断装置「プロサウンドシリーズ」の最高級機として、汎用性と専門性の両面を兼ね備えた「プロサウンドα10」(=写真)を1日、販売開始した。

「プロサウンドα10」は、超音波送信波形を任意に操ることができる新開発のコンパウンド送信器を採用。意図したとおりに波形をコントロールすることにより、送信する超音波自体から画像化に不要な成分を排除することが可能なため、ノイズが少ないクリアな画像を実現した。また、送受信遅延精度を従来の4倍から8倍に向上させ、空間的にも不要な音の放射を抑制。フォーカス精度の向上により、サイドローブによるアーチファクトを大幅に減少させるなど、高い空間分解能、コントラスト分解能を得ることができる。さらに同装置は、高さが変えられ左右に旋回できる操作パネルなど、使用者にもやさしい人間工学的な配慮がなされている。同社では、今後3年間で売上高100億円以上を計画している。


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