[原子力産業新聞] 2005年1月5日 第2265号 <11面>

[東北電力] 今年運開する原子力発電所 東通原子力発電所1号機

 そしてもうひとつは、東北電力の東通原子力発電所1号機だ。

 北陸電力の志賀原子力発電所1号機(1993年7月30日運開)以来、約12年ぶりの新規立地点における運開となる東通1号機は、BWRで、出力は110万kW。年平均気温九度という北の大地では、現在建設が順調に進んでおり、昨年12月24日からは燃料装荷が開始されるなど、10月の運転開始に向けて着々と前進を続けている。

 

 東北電力としては、女川に続く二番目となる地点に建設される、東通原子力発電所1号機。この東通地区は、北陸電力・志賀地点以来およそ12年ぶりに運開を迎える新規立地点であるばかりか、現在建設の進む1号機の他にも東北電力で1基、東京電力で2基の原子力発電ユニット(いずれもABWR)の建設が予定されている、わが国原子力産業界にとって非常に重要な地と言える。先陣を切って運転が開始される「東北電力・東通1号機」は、昨年末には燃料装荷が開始。約358万平方メートルという広大な敷地では現在、これから開始される試験運転に向けた準備が忙しく進められている。

所在地 青森県下北郡東通村大字白糠

敷地面積 約358万平方メートル

原子炉型式 沸騰水型軽水炉(BWR)

電気出力 110万kW

主な経緯 ▽1996年4月17日第一次公開ヒアリング▽1996年7月18日電源開発調整審議会承認(第133回)▽1997年11月27日第二次公開ヒアリング▽1998年12月24日着工▽2004年12月24日〜燃料装荷

今年10月運転開始予定

寒立馬フォトコンテスト

 東通原子力発電所の立地する、青森県東通村では現在、同村の名物として名高い「寒立馬(かんだちめ)」のフォトコンテストを5月より実施しており、応募作品を募集している。

 応募出来るのはプロ・アマ・住所・年齢を問わず誰でも可。寒立馬をモデルにした写真を四つ切りプリント(カラーおよび白黒。デジタルカメラの場合も、光沢紙にて四つ切りサイズのプリントで提出)で、2月28日(消印有効)までに応募のこと。なお応募は未発表作品(および、他に発表予定のないもの)に限られる。

 入賞および入選作品は、4月以降に東通村内施設などに展示されるほか、雑誌などにも掲載。なお最優秀となる「グランプリ賞」(1名)には副賞と、賞金10万円が送られる予定だ。

 詳細は、東通村商工観光課(電話=0175−27−2111)もしくは、同村ホームページ「イベント情報」(http://www.net.pref.aomori.jp/higashidoori/event.html)まで。


Copyright (C) 2005 JAPAN ATOMIC INDUSTRIAL FORUM, INC. All rights Reserved.