[原子力産業新聞] 2005年1月5日 第2265号 <12面>

[東京電力] 福島第一2、4、6号を手動停止

 東京電力は12月8日、同社の福島第一原子力発電所2号機および4号機(共にBWR、78.4万kW)を手動停止した。また19日から同6号機(BWR、110万kW)の停止操作を開始すると発表、同機は20日に停止した。

 2号機は同日午前10時50分頃、タービン建屋地下1階の給水加熱器室内にある湿分分離器から湿分分離器ドレンタンクへつながる配管付近から水が滴下していた。また4号機は同日午後0時40分頃、タービン建屋地下一階給水加熱器室上部から水が滴下していたことが発見されたためで、両事象とも直ちに運転に影響を及ぼすものではないが、東電では点検および原因調査のため、プラントの停止を決定。同日より停止操作を実施した。

 6号機については、定格出力で調整運転中、11月26日に実施した原子炉格納容器低電導度廃液サンプ水の定例分析で、原子炉水に含まれている短半減期核種が検出。短半減期核種の濃度とサンプへの流入量に緩やかな増加傾向が見られ、原子炉水の流入が緩やかに増えていると判断されたことから、流入箇所を調べるため、19日からプラントの停止操作を始めた。


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