[原子力産業新聞] 2005年1月5日 第2265号 <2面>

[米NRC] MOX工場建設で公聴会 核兵器解体プル サバンナリバーに

 米核兵器からの余剰プルトニウムをMOX燃料に転換する米国初の商業用MOX加工工場が、米サウスカロライナ州のサバンナリバー・サイトで計画されているが、NRCは12月13日、同委の原子炉安全諮問委員会が12月15、16日、この計画について公聴会を開催すると発表した。

 米ロの核兵器解体に関する合意にもとづき、米ロはそれぞれ、核兵器を解体して34トンのプルトニウムを抽出、MOX燃料に加工し、原子力発電所で燃やすことになっている。サバンナリバーには、核弾頭解体工場とMOX燃料加工工場が建設される。

 MOX工場は、米エネルギー省(DOE)との契約により、デューク・コジェマ・ストーン&ウェブスター社が、2004会計年度から建設を開始、建設費は2億6800万ドル(約280億円)の予定。34トンのプルトニウムを加工し終える2019年まで運転の予定だ。核弾頭解体工場は3230万ドル(約34億円)で2006会計年度から建設開始。


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