[原子力産業新聞] 2005年1月13日 第2266号 <3面>

[カナダ] CANDUで微濃縮ウラン使用 加ブルースB

 カナダのブルースB原子力発電所(CANDU、84万kW・4基)がこのほど、カナダ原子力安全委員会(CNSC)に微濃縮ウラン燃料の使用申請を行い注目を集めている。CANDUはこれまで、天然ウラン燃料の使用が可能なことを、大きなセールスポイントとしてきた。

 同発電所を所有するブルース・パワー社によると、新燃料は、ボイドを減らすため、1・0%の微濃縮ウランと中性子吸収材を使った「CANFLEX-LVRF」。同社は、新燃料により安全性が向上するとともに、現在ブルースBに課せられている90%出力を上限とする制約を撤廃することが可能としている。

 新燃料集合体は、43本の燃料要素から成り、37本の天然ウラン燃料要素で構成していた旧燃料からは、大きく変わることになる。このため、ブルース・パワー社は、CNSCに環境影響報告書を添えて申請を行っている。


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