[原子力産業新聞] 2005年1月13日 第2266号 <4面>

[運転速報] 12月利用率は68.2%へ下降 PWRは利用率78.0%へ

 日本原子力産業会議の調べによると、12月のわが国原子力発電所の平均設備利用率は68・2%で、前月から4・0ポイントの下降となった。時間稼働率は65・7%で前月から2・1ポイントの減少であった。

 これは12月中に定検等を終了し発電を再開した発電炉が浜岡4号機、美浜1号機の2基であったのに対して、敦賀2号機、福島第二3号機、高浜2号機の三基が定検入りしたのに加え、福島第一2号機、4号機および6号機が中間停止で、さらに伊方2号機が計画停止で発電を停止したことなどによる。

 炉型別では、PWRは設備利用率78・0%で前月の80・9%から2・9ポイントの減少となったのに対して、BWRは61・0%で前月の65・8%から4・8ポイントの減少となった。

 12月に利用率が高かった電力会社は、北海道電力が102・4%の利用率をマーク、次いで北陸電力の102・2%、九州電力の84・8%だった。

 原子炉別では、PWRの高浜1号機(=写真右側)と伊方3号機が104・4%の高利用率を達成、次いで高浜4号機(103・5%)、玄海2号機(103・3%)と続いた。

 BWRでは、女川3号機とABWR柏崎刈羽6号機が103・5%をマークし、続いてABWR柏崎刈羽7号機の102・4%だった。


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