[原子力産業新聞] 2005年1月27日 第2268号 <2面>

[関西電力] 点検状況取りまとめ

関西電力は14日、「美浜発電所3号機の2次系配管の点検状況(速報)」等について取りまとめ、同日開催の第14回福井県原子力安全専門委員会に提出した。

2次系配管漏えい事故の当該プラントであることから、現在「原子力設備2次系配管肉厚の管理指針(PWR)」における全点検か所および、知見拡充等のための点検を行っている同3号機だが、今回取りまとめられたのは、前回報告された経産相指示文書等30か所を除く、昨年12月末までに点検を実施した768か所。

点検の結果、@主要点検部位(224か所)のうち、3か所Aその他部位(544か所)のうち、1か所――について、計算必要厚さを下回る部位が確認されたという。

この結果を受けて関電では、同4か所について、現在実施中の定期検査期間中に取り替え補修を実施することなどを決定している。

関電はまた同安全専門委に対して、美浜発電所2号機の第22回定検において2次系配管の1271か所の肉厚測定を実施することおよび、大飯発電所3、4号機と高浜発電所3、4号機における、原子炉容器上部ふた取替計画の事前了解願いについても、合わせて報告している。


Copyright (C) 2005 JAPAN ATOMIC INDUSTRIAL FORUM, INC. All rights Reserved.