[原子力産業新聞] 2005年2月3日 第2269号 <2面>

[原子力委員会] 国際問題検討WG設置を決定

原子力委員会は1日、新計画策定会議に国際問題検討ワーキンググループを設置することを決定した。11名の委員で構成、座長は内藤香・核物質管理センター専務理事が努め、今月中旬に第1回会合を開催、4月を目途に検討内容を取りまとめ、同会議に報告する。

WGは国際的な核不拡散強化に向けた国際展開のあり方、原子力利用の国際協力や国際展開のあり方などを検討する。最近、IAEAのエルバラダイ事務局長が核関連施設の多国間管理や新規施設の5年間凍結などを提案しているが、「エルバラダイ提案も話題になると思うが、WGの目的は国際協力・展開の基本的な姿勢の検討」(近藤委員長)としている。

会合は公開で4月までに4、5回程度開催の見通しで原研およびJNCの専門家も事務局として参加の予定。WGの顧問を前原子力委員長代理の遠藤哲也・外務省参与が努める。

委員は次のとおり

▽岡ア俊雄・原研理事長(代理=若林利男・原研国際協力室長)▽神田啓治・エネルギー政策研究所所長▽黒澤満・阪大院国際公共政策研究科教授▽鈴木達治郎・電中研上席研究員▽須藤隆也・日本国際問題研究所軍縮・不拡散促進センター所長▽宅間正夫・原産会議副会長▽千野境子・産経新聞大阪本社特別記者、論説委員▽庭野征夫・日本電機工業会原子力政策委員会委員長(代理=斎藤荘蔵・日本電機工業会原子力政策委員会副委員長(日立製作所執行役常務))▽藤洋作・電事連会長(代理=武黒一郎・東電常務取締役)▽山名元・京大原子炉実験所教授


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