[原子力産業新聞] 2005年2月3日 第2269号 <3面>

[米国濃縮会社] フルスケール試験開始

米国濃縮会社(USEC)は1月25日、オハイオ州パイクトン「米国遠心分離施設(アメリカン・セントリフュージ・プラント)」実証施設で使用する遠心分離機(=写真)のフルスケール試験を開始、米国の遠心分離技術の実証・実用化に向けた8つの目標を達成したと発表した。

USECによると、遠心分離機の構成機器の大部分は、テネシー州オークリッジにある同社の施設で製造された。遠心分離機の試験は、1985年まで米エネルギー省(DOE)が次世代型遠心分離法技術の研究に使用していた、同社のK―1600施設で行われている。

USECによると、オハイオ州パイクトンの遠心分離法実証施設は、今年後半には運転開始の予定。同実証施設で経済性、スケジュール、性能などのデータ収集を行った後、パイクトンに商業用施設を建設する。

商業用ウラン濃縮工場は、2009年頃運転開始の予定で、3500トンSWU/年の計画だ。

USECは米原子力規制委員会(NRC)に対し、2004年8月、商業用遠心分離工場をパイクトンに建設・運転する許認可を申請している。


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