[原子力産業新聞] 2005年2月17日 第2271号 <1面>

[原子力安全・保安部会] 貯蔵施設設計ミスで会合

原子力安全・保安部会核燃料サイクル安全小委員会の6ヶ所再処理施設総点検に関する検討会は14日、第14回会合を開催し、ガラス固化体貯蔵設備の解析ミスの改善策やウラン試験のトラブル対応策などを審議した。日本原燃は、解析ミスへの改善策として設計レビューの確実な実施などの対応策を説明。同検討会は対応策の有効性や機能するか否かなどについて継続的に検証することとした。

ガラス固化体貯蔵設備の解析ミスは、特定廃棄物管理施設の1棟および再処理施設の3棟で判明。日本原燃は先月28日に改造工事や設計変更を発表した。

同社によると4棟の崩壊熱除去構造は、元請会社が施行上の都合から既存構造を設計変更、この際文献式の解釈を誤ったが、元請会社、日本原燃とも設計レビューを実施していなかった。同社では現在の品質保証体制では設計変更の際のレビューが明確化され、こうしたミスが発生しないことを確認、併せてほかの棟の設計ミスをチェックし問題が無いことを確認した。


Copyright (C) 2005 JAPAN ATOMIC INDUSTRIAL FORUM, INC. All rights Reserved.