[原子力産業新聞] 2005年3月3日 第2273号 <1面>

[関西電力・三菱重工業] 関電と重工が報告書提出

関西電力と三菱重工業は1日、美浜発電所3号機蒸気噴出事故に関する報告書と再発防止策を経済産業省などに提出した。

関電は事故原因を要管理箇所が当初の管理リストから欠落、これを事故まで修正できず、点検漏れ発見後の関係者への連絡も不十分とした。再発防止策は安全最優先を再徹底し、原子力部門の福井への移動とともに高経年化問題専任チームの設置、現場監査員の常駐なども検討。ゆとりある原子力職場づくりのための資源再配分も実施する。さらに取組み状況をフォローのため、原子力保全改革委員会(仮称)を新設する。

三菱重工は点検箇所漏れの原因について、管理指針制定に伴う点検箇所が膨大となり電力会社との確認作業も不十分とし、スケルトン図の電子化、電力会社への報告の徹底などを図る。


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