[原子力産業新聞] 2005年3月3日 第2273号 <2面>

[GEN-W] フレームワーク協定に調印

米国、日本、フランス、英国、カナダの5か国は現地時間の2月28日、米国・ワシントンのフランス大使館において第W世代原子力システム計画(GEN−W)のフレームワーク協定に調印した。これにより同計画は正式にスタートした。

国際フォーラム「GIF」に参加し今回調印していないアルゼンチン、韓国、ブラジル、南アフリカ、スイスの5か国と欧州原子力共同体(ユーラトム)なども、一部不透明な国があるものの今後順次調印の見通し。プロジェクト自体は最低3か国の署名で発効する。

同協定はこのプロジェクトに参加する各国政府間の正式な協力協定で、協力形態として、共同の研究と技術開発、技術情報等の交換、技術実証のための支援、共同実験の実施、研究開発活動への職員の参加、資材等の交換又は貸与、会合の開催及び参加、実験施設の設置に対する資金的貢献などを規定。各国政府は実施機関を指定するが、日本は資源エネルギー庁、日本原子力研究所、核燃料サイクル開発機構を指定した。

すでに各新型炉の開発に関するシステム協定、個別に必要な研究テーマの詳細を決めるプロジェクト協定の内容の検討も進んでおり、今後順次締結の見通し。

GEN−Wはガス冷却高速炉、鉛冷却高速炉、溶融塩炉、ナトリウム冷却高速炉、超臨界水冷却炉、超高温炉の6種類が開発候補になっている。


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