[原子力産業新聞] 2005年3月3日 第2273号 <2面>

[【1日共同】] 安全第一に「もんじゅ」で準備作業

【1日共同】核燃料サイクル開発機構は1日、高速増殖炉原型炉もんじゅの改造工事の準備作業開始に当たり、安全を誓う式典を開いた。

式典には、核燃機構の職員や関係者ら約700人が参加。岸本洋一郎・核燃機構敦賀本部長は「スケジュールありきではなく、安全ありきで一歩一歩をしるしていくことが大事」とあいさつした。

その後、伊藤和元・もんじゅ建設所長が「今日からもんじゅは再出発する。事故とその後の貴重な体験を骨身に染み込ませ、やり抜こう」と激励した。

核燃機構は、足場の設置や仮設電源の取り付けなど半年間の準備作業を経て、9月ごろから本体の工事に入る予定。

もんじゅをめぐっては、西川一誠福井県知事が先月6日、運転再開の前提となる改造工事の了解を国に伝えていた。


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