[原子力産業新聞] 2005年3月10日 第2274号 <4面>

[原子力安全・保安院] 定期安全管理審査結果を発表

原子力安全・保安院は7日、関西電力大飯1・4号機と高浜4号機および北陸電力志賀1号機の定期安全管理審査の評定結果を発表した。関電3基はいずれもC、志賀はBとなった。

評定Cは「自立的かつ適切に定期事業者検査を行い得るために、相当程度改善すべき事項がある」とする。原子力安全基盤機構は美浜3号機の事故に鑑み厳格に審査、その結果、改善すべき事項が大飯1号機で16件、大飯4号機と高浜4号機はともに13件認められたという。また、保安院による立入検査や報告徴収により、保全管理に必要な点検リストが体系的に作成されず、同リスト作成の外注管理で不適切な点が判明したことも今回の評定の判断要件としている。

一方、北陸電力志賀1号機は、改善が必要と判断した4件のうち3件は審査期間中に是正処置を確認し、残る一件も軽微な問題で是正措置を検討中。


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