[原子力産業新聞] 2005年3月24日 第2276号 <3面>

[スイス] 原子力施設周辺に最低高度設定

スイスの「ニュークネット」によると、スイス連邦民間航空局は2月24日、同国の原子力施設上空を飛ぶ航空機の最低高度を定めた命令を出した。この命令によると、原子力施設の周囲1500メートル以内では、最低1000メートルの高度を確保すべきとしている。

同航空局は、2001年9月の同時多発テロを受けて、スイス連邦原子力安全検査局(HSK)が、航空機墜落による衝撃を検討、スイスの原子力施設への防護は十分との結論に達していた。

大型航空機は、スイスの原子力発電所上空を飛行する際、すでに1000メートル以上の高度を取っているため、今回の命令は主に小型飛行機が対象になるという。スイスの法律では、市街地上空を飛行する際は最低3百b、それ以外の場所では最低150メートルの高度を保たなければならないことになっている。


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