[原子力産業新聞] 2005年4月14日 第2279号 <3面>

[GE横河メディカル] 32チャンネルのマルチスライスCTを発売

 GE横河メディカルシステム(GEYMS)は8日、32チャンネルのマルチスライスCT「LightSpeed VCT Select(ライトスピード・ブイシーティー・セレクト)」(=写真)を、主に地域基幹病院の脳神経外科および腹部外科向けに発売した。脳動脈瘤や脳梗塞などの高度精密検査に適している。

 1回のスキャンで体軸方向に従来の2倍の40ミリメートル幅の撮影が可能な新型検出器と、800ミリアンペアと高出力のX線管球を搭載。これにより、一回転でウィリス輪(頭蓋内にある内頸動脈と脳底動脈)に対して40ミリメートル幅のシネスキャン(同じ場所を回る撮影)が可能となり、動脈瘤の形状だけでなく、血流による動脈瘤の形態変化も観察できるようになった。また、脳梗塞の検査も同時に施行できる。

 同装置の開発には同社の技術者も携わったことで、日本語機能が搭載されるなど日本の顧客ニーズに対応した製品となっている。価格は11億円。初年度国内で100台の販売を目指す。


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