[原子力産業新聞] 2005年4月21日 第2280号 <1面>

[原産] 原子力50年テーマに 「事故の絶無を」

 西澤会長は所信表明のなかで、京都議定書の発効により原子力の役割がますます重要になるとし、日本の進むべき道は「先見の明を基調とした創造」だと指摘、我が国が世界をリードすべきだと述べた。

 この上で、原子力を取り扱う上では、@核兵器へ転用しうる莫大なエネルギーを取り扱っていることA被ばくすると人体に影響を及ぼす放射能を取り扱っていること――を決して忘れることなく、「常に安全を第一とすること」、「国際的に原子力が決して悪用されないよう管理すること」を「絶対条件」とすべきだとした。

 原子力産業界の改革について西澤会長は、13日に日本原子力技術協会が発足、原産も対応して変わる準備を進めていると紹介。その機能について、「あるべき姿と、今ある姿がどのように食い違っているか」分析、「民間原子力界の再生へ向けてのリーダー」にする意欲を示すとともに、原子力界が「事故・不祥事の絶無」を目指して新たに出発すべきだと強調した。


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