[原子力産業新聞] 2005年4月21日 第2280号 <3面>

[米国] 研究目的ウラン濃縮も容認せず 対イランで方針

【ワシントン14日共同】米政府当局者や欧州連合(EU)外交筋は14日までに、イランの核問題をめぐる外交交渉でイラン側がEU主要3カ国に提案した「研究目的」のための小規模なウラン濃縮活動の継続について、米政府が容認しない方針であることを明らかにした。

 小規模なウラン濃縮活動は、「原子力の平和利用の権利」を主張するイランが、本格的な核製造につながらないレベルの遠心分離機を温存することを狙った譲歩案。

 フランスのシラク大統領が容認に傾いているとの一部報道もあるが、米側の提案拒否は、イランによるウラン濃縮活動の「永久停止」を大原則に掲げるブッシュ政権の強固な姿勢を反映している。


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