[原子力産業新聞] 2005年5月12日 第2282号 <3面>

[米国] 新規原子力発電所 許認可取得へ官民協力

 米国での新規原子力発電所の建設に向けて、電力会社九社とメーカー2社が作るコンソーシアムのニュースタート・エナジー・ディベロップメント社は、6日、米エネルギー省(DOE)と、官民がコストを折半して米原子力規制委員会(NRC)に許認可を申請するプログラムに関する協力覚書に署名した。これは、DOEの「原子力2010」計画の一環として行われるもので、予想コスト5億2000万ドル(約550億円)に対して、ニュースタート社とDOEがそれぞれ2億6000万ドルを負担する。

 ニュースタート社は、ウェスチングハウス社のPWR・AP1000と、GE社のBWR・ESBWRの二炉型を対象として、2008年にもNRCに建設・運転一括許認可(COL)の申請を行う予定にしており、このためのサイト2か所を今年10月にも選定する意向だ。

 ニュースタート社は同日、ウェスチングハウス、GEエナジー両社と、AP1000とESBWRのエンジニアリングと許認可取得に関する作業で、それぞれ覚書を結んでいる。両炉型については、両社が詳細設計を行ったあと、選ばれたサイトの状況に合わせて調整し、NRCにCOLを申請する。

 ニュースタート社は、2008年にCOLを申請、2010年頃にはCOLが下りると予想しており、同社を構成する電力会社かそのグループにCOLを譲渡する意向。各電力会社はその後、建設工事に入るため、新規原子力発電所が運転を開始するのは、2014年以降となる。

 ニュースタート社は、電力会社が新規原子力発電所建設を決定するのは2000年代終わり頃になるとしながらも、そのためには、金融業界から理解を得ることや、難航しているユッカマウンテンの使用済み燃料処分場計画の進展などが必要だと述べている。


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