[原子力産業新聞] 2005年5月19日 第2283号 <2面>

[東北電力] 東通1号機 トラブル原因と対策を発表

 試運転中の・東通原子力発電所1号機(BWR、110万kW)において10日に発生した、「原子炉起動中(未臨界状態)に185本ある制御棒のうち1本の制御棒位置が確認できないことを示す警報が発生し、原子炉を停止した事象」について、同社は12日、原因と対策を発表した。

 点検・調査の結果、東北電力では原因について、当該制御棒にある位置検出スイッチ(54個)のうちの1個の動作不良であると判断。このため当該スイッチを新品に交換する対策を行い、正常に動作することを確認するとともに、他の制御棒(184本)の位置検出スイッチについても「念のため」点検を実施。正常に動作することを確認している。

 なお事象発生時、東北電力では「東通原子力発電所におけるトラブル等対応要領」に基づく「A情報」として発表していたが、原因調査の結果、安全協定報告対象事象ではなく、「『B情報』に該当すると判断した」としている。


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