[原子力産業新聞] 2005年5月19日 第2283号 <4面>

[東京大学と藤沢薬品工業] 酸素15のPET用薬剤を開発

 東京大学と藤沢薬品工業は酸素15を使用したPET用薬剤を共同開発した。数年以内に臨床応用に入る予定。

 酸素15の半減期は約2分で、現在一般的に使用されているフッ素18の約110分に比べ大幅に短いため、1日数回のPET撮影も可能になることが特徴。短半減期のため、糖などの複雑な有機化合物に酸素15を導入することは困難だったが、今回、特殊な反応媒体などを使用し、化学的な合成で導入に成功した。


Copyright (C) 2005 JAPAN ATOMIC INDUSTRIAL FORUM, INC. All rights Reserved.