[原子力産業新聞] 2005年5月26日 第2284号 <1面>

[福島県] 福島第一1に立ち入り調査 「品質保証は確認」

 【共同=20日】東京電力の原子力発電所のうち、同社のトラブル隠し問題発覚後、唯一再稼働していない福島第一原子力発電所1号機の運転再開に向け、福島県は20日、同原子力発電所の安全を検証するため立ち入り調査した。

 東電側が、原子力発電所の高経年化対策や配管の減肉問題への対応などについて県や同原子力発電所が立地する大熊町の担当者ら16人に説明。担当者らは「品質保証は確認された」と述べた。県は東電からのヒアリングを重ね、運転再開容認の判断をする。

 1号機は定期検査で作業員が原子炉格納容器の密閉性が保たれているように偽装したとして、原子炉等規制法に基づき2002年11月から03年10月までの運転停止命令を受けた。その後も原子炉の点検作業を続行していた。


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